- 高炉徐冷スラグ
- 高炉水砕スラグ
- 製鋼スラグ
- 高炉セメント
- CO2発生量の削減
- 環境保全に貢献
- 海の環境修復
銑鉄を製造する高炉で溶融された鉄鉱石の鉄以外の成分は、副原料の石灰石やコークス中の灰分と一緒に高炉スラグとなり分離回収されます。
この高炉スラグは天然の岩石に類似した成分を有し、銑鉄1t当たり約300kg生成します。
高炉から取り出されたばかりのスラグは約1,500℃の溶融状態ですが、冷却の方法によって徐冷スラグ、水砕スラグの2種になります。
高炉で製造された溶銑やスクラップから、靭性、加工性のある鋼にするのが製鋼工程であり、製鋼炉には転炉、電気炉があります。
この製鋼工程で生成するのが製鋼スラグであり、粗鋼1t当たり約100kg生成します。
製鋼スラグは高炉徐冷スラグとほぼ同じ方法で加工され、各種用途に用いられます。
詳しくはこちら
特性 | 用途 | ||
---|---|---|---|
高炉スラグ | 徐冷スラグ |
|
|
水砕スラグ |
|
|
|
製鋼スラグ | 転炉系スラグ |
|
|
鉄鋼スラグ(高炉スラグ微粉末)を混合した高炉セメントは、普通セメントに比べて、焼成工程を大幅に削減できるので、燃料や電力の消費量を抑制し、CO2の発生も抑制することができます。加えて、鉄鋼スラグを使うことによって天然資源の砂や石を採取する際に必要なエネルギーが節約でき、それに伴ってCO2発生量が削減できるなど、省エネと地球温暖化防止に多大な貢献をしています。
鉄鋼スラグをセメントに混合する(=高炉セメント)ことで石灰石の消費量削減に貢献したり、石や砂の代替にすることで生態系や自然環境の保全に貢献するなど、環境保全に貢献しています。
鉄鋼スラグを原料として成分の管理と粒度の調整をしたカルシア系改質材と浚渫土を混ぜ合わせ、カルシア改質土を製造します。カルシア改質土を使うことで、浚渫土のみでは施工が難しかった海の中の浅場の造成や深掘り窪地の埋戻しを低コストで行うことができるようになり、海域環境の修復に貢献しています。
また、スラグと人口腐植土を混合することで人工的に腐食酸鉄を作りだし、磯焼けした海域へ安定的に鉄イオンを供給して、海藻類の生育を助ける製品もあります。スラグから製造された藻類や生物着生のための基質材や人口山脈のマウンド材といった藻場・漁場造成用の製品とともに、豊かな海域の創造に貢献しています。
護岸の裏込や軽量盛土用の材料として利用されています。
裏込め・路床材固まる簡易舗装材料
カタマ®SP鉄鋼スラグの成分を生かし、稲作用はじめ幅広く利用されています。
ケイ酸質肥料/石灰肥料/特殊肥料生コンクリート用の骨材(粗骨材・細骨材)として使用されます。
コンクリート用骨材高炉セメントの混合材およびセメントクリンカ―の原料として使用されます。
高炉セメント用混合材/クリンカー用原料太陽光パネル敷設部分等の防草対策として使用されます。
カタマ®SP液状化対策等に用いるサンドコンパクションパイル中詰材料として使用されます。
エコガイアストン®軟弱な路床の地盤改良や、埋戻し土・泥土の土質改良用として使用されます。
ジオタイザー®道路工事や駐車場整備時のアスファルト下の路盤材として使用されます。
道路用路盤材
セメントなどに含まれるアルカリ成分と品質の悪い石の成分が反応して、コンクリートにひび割れが入ってしまう反応のこと。